ガッ 僕が頭を蹴ると、さすがにも動かなくなってきた。僕は彼女の頭を足で押さえつけたまま、その身体を眺めた。細くて白いその体は痣や傷でいっぱいで、所々から血が流れていた。 ガッ 今度は腹を蹴ってみた。は「うっ」と小さく呻くと、腹を押さえて力なく横たえた。僕は再び彼女の頭に足を置き、今度は力を込めて床へ押し付けた。ぐりぐりと押し付けてやると、は小さな悲鳴をあげた。僕はそれを聞いて面白くなって、さらに力を入れた。彼女の綺麗な顔が傷付き、苦痛で歪んでいくのがたまらなく愉快だった。 彼女の虚ろな目が僕を捉えた。 「今日、僕以外の男と話したでしょう?これはその罰ですよ。あなたが悪いんですから仕方ないですよね。言ったでしょう?あなたは僕だけ見ていれば良い、と。」 僕はゆっくりと、諭すように話した。 そう、あなたは僕だけ見てれば良い。僕だけ愛していれば良い。他のものなんて忘れてしまうくらい僕だけを愛せば良いんです。それがあなたにとっても僕にとっても1番幸せなことなんですから。あなたの世界は僕が居なければ壊れてしまうんですよ。 |