曽良くんは諭すようにゆっくりと私に話しかけた。
私は彼だけ見ていれば良い?ならば、あなたは私だけを愛していれば良い。私だけに執着して、私が居なければ生きていけないくらい。それくらい私だけを愛せば良い。他のものなんて自分の世界から排除して、ただ私だけを見ていればいいの。狂おしいほどの愛を私に奉げ続けるの。そうして、私があなたの世界から消えたとき、愛おしすぎて恋しすぎて苦しすぎて、狂って死んでしまえばいいよ。私が居ない世界に苦しみ、もがいて、絶望の中で消えてしまえばいいよ。ねえ、曽良くん。
愛してるわ。

 

狂え