「おっはよー!今日もかっこいいね先生!!」 「どーも。つぅかお前また授業サボリやがって・・・。留年すんぞ。」 「先生に会えるなら留年なんてバッチコイだよ!」 「あー・・・・そう。」 ああ、もう!そうやって呆れる仕草まで可愛いんだから!!ますます好きになっちゃうじゃない!!18歳、今日も朝から高杉先生とお話できて幸せ絶頂です!! あたしが高杉先生に出会ったのは3年前の入学式!担任の話が終わって解散になったあと暇を持て余したあたしは校舎をぶらぶら歩いていたわけですよ。 サボリ常習犯だったあたしはとりあえず保健室がサボリに適しているか下見に行ったのでした!そこで出会ったのが高杉先生、運命の人であります!! 最初はなんだこいつ目つき悪っ!てゆうかホントにせんせーかよ!とか思っていたけれど、そんなものはすぐに愛の力で懐かしい思い出に変わっていったさ!! 「ニヤニヤしやがって気持ちわりィ。つーか、お前元気だろーが。教室戻れよ。」 「やだなあ先生ってば照れっちゃって!二人きりだからって何も恥ずかしがらなくていいんですよ!」 「あーそうだな。じゃあ勝手に寝とけアホ。」 「先生あたし髪切ったんだよ!かわいいでしょ、かわいいよな、かわいいって言えよ。」 「おい最後の方命令口調になってんぞ。」 「先生ったらピュアなんだからー。いいよ。口に出さなくても先生があたしのこと大事に思ってることくらいちゃんと分かってるから。なんか夫婦みたいだね!」 「人の話を聞けよ、人の話を。」 はあぁ、と盛大にため息をつく先生。なにか悩み事でもあるのかな?まさか女?!女なのね!あたしの先生に悪い女が言い寄ってきているのね! あんな子と別れて私のところにきて、晋ちゃん。とか言われたんだわ!でも先生はあたしのことが大切で大切でそれはもう大好きだから断ったんだけどしつこく言い寄って こられて悩んでいるのね!!許せないわそんな女!! 「先生!だれなんですその女は!あたしが成敗してやります!!」 「おい、今の数秒のあいだにお前の脳内で一体何が起きたんだ。」 「大丈夫です。先生の悩みはあたしの悩み!二人はひとつなんです!」 「わかった。わかったからたのむから落ち着いてくださいお願いします。」 ほら先生すごく嫌そうな顔してる。きっとあの女を思い出してしまったんだわ。きっと先生は毎晩そのことで悩んで、夜も眠れなかったのね。なんてかわいそうな先生! できることならあたしが変わってあげたいです。二人の愛を邪魔するやつはあたしがぶっ倒してみせます! 「先生!今こそあたしたちの愛の力をやつに見せつける時です!二人で力を合わせて試練を乗り越え、真の愛をつかみとるのです!!」 目を輝かせて話すあたしを見て先生は |
またひとつため息をついた。